シンさんは爆速ストローカーですが、ボールをふかしてアウトを連発するのが悩みの週一プレイヤー。
このシンさんにガット張りで喜んでもらえたというお話です。
シンさんは、アラ還の50歳代後半の同じサークルに通うおじさんです。
テニス歴は、中学・高校はテニス部。
その後、ブランクを経て、ここ数年は
週1のストレス解消にテニスを楽しんでいるウイークエンドプレイヤーです。
やせ形のヤサ男ですが見た目とは裏腹に、
軽くラケットを振るだけで爆速のサーブ・ストロークを打てる
身体の使い方が上手なスーパーおじさんです。
これまではストロークの際、手首を大きくこねるようなスイングが特徴でした。
しかし、ガットのセッティングを替えたおかげでボールの飛びすぎが改善。
手首をこねない素直なスイングに変わりました。
これまでよりも飛ばないガットへの切り替えが功を奏したようです。
これまでのシンさんは、道具へのこだわりは皆無。
初めてガット張りを請け負った際は
ヨネックスのヴイコア98にナイロンガットを50ポンドで張っていました。
こんなにすごい打球を打つのにナイロンだとすぐ切れちゃいますよ。ってことで
ソリンコハイパーGに切り替えるように進言。
これを機に?シンさんのガットに関する興味がわいてきたようです。
ハイパーGが切れた際、
今度は縦:ポリ、横:ナイロンのハイブリッドにしたいとリクエストを受けました。
サークルのみんなから、「えーっシンさんにナイロンは合わない!ポリだけの方が良いよー」
と声が上がり、私も同意しましたが「一度試してみたい!」とシンさんの決意は固く、
せめても と、縦ガットは飛びを押さえたガットを張って差し上げました。
(縦:ポリプラズマヘキストリーム 横:バボラM7 48ポンド)。
それでも、シンさんがふかし球を打ち続ける日が続いた ある練習日。
私が娘のラケットで練習に参加したときに運命?は訪れました。
この日は自分のラケットが積んであるマイカーを娘が乗っていってしまい
娘のラケット持参で練習に参加しました。
練習時に、自分のラケットがシンさんと同じことに気づきました。
しかも、ラケットには飛ばない部類のガット バボラリベンジが張ってあったこともあり
早速、シンさんに試打してもらいました。
すると・・・
あれっ、めちゃくちゃ調子良さそう!
ストロークも続くしアウトも少なそうです。
打ち終わった後のシンさんの分析はこうです。
①ハイブリッドだとラケットにボールが乗る時間が長くなりすぎていた。
⓶球離れが自分の感覚通りになったため(ナイロンより球離れが早くなった)
方向性(右に行かなくなった)・距離感(飛びすぎなくなった)が改善した。
③更にボールをコートに収めるため手首で無理に回転をかけていたのが
この動作が不要になりスイングがシンプルになった。
④結果ストロークの精度がかなり上がったとのこと。
早速、シンさんのラケットのガット張り直しを請け負い
ポリプラズマヘキストリーム130を48ポンド×48ポンドで張り上げました。
このセッティングが気に入ったらしく、その場でサブラケのガット張替えも請け負いました☺。
ラケットを自分のタイプ・プレイスタイルに合わせるというのは良く聞きますが、
ガットの種類やテンションも快適なテニスには重要なんですね。
飛ばない部類のポリガットに替えただけで、こんなにもシンさんに喜んでもらえ、
シンさんのQOT(クオリティオブテニス)が高くなるなんて・・・
楽しくて良い体験をさせていただきました。